人間やってる暇がない

成人済み女児ちゃん(おたく)のブログ

推しのいる人生

こんにちは、ういです。

先日ニューヨーク・ニックスの話のくだりで紹介したわたしの推しの氷室辰也くんですが、本日お誕生日なんですね。

本当におめでとう。

氷室くん、幼い頃からアメリカのストリートでバスケを続けている様子が描かれていました。

しかしプレイスタイルは洗練された超正統派のシューター、トリッキーな技を使うストリートボウラーという感じではないんですね。

これは氷室くんがより正しいフォームで、より洗練されたフォームで、とよく行っていたストリートの試合とは別で長く長くそしてたくさん修練した結果なのではないかなと思っています。

幼なじみであり宿敵の火神が「粗削りなプレー」と称されたのに反して「洗練された超正統派」そして「火」と「氷」、「虎」と「龍」どこまでも対になる二人の絆や確執に胸が痛くなります。

そして、日本で再会した二人が試合をすることになった誠凛VS陽泉戦ですが、試合の序盤氷室くんは非常に大人しかったですね。気合いがはいり始めたのは火神とマッチアップすることになってから、氷室にパスを回す福井も「あからさまにテンション上げやがって、ゲンキンなヤローだな」みたいなこと言ってました(もえる)

この通り、試合中氷室くんは陽泉高校の一員としてではなく、氷室辰也として火神大我と戦っていたんですね。結構周りお構い無しなプレーだったと思います。同時に氷室くんは、絆もある筈の火神くんに対して少し異常なくらい攻撃的な感情だけを外に出していたように思います。まるで自分に言い聞かせるように。

火神くんがゾーンに入り試合が劣勢になった時チームメイトの紫原が試合を投げるような発言をして、氷室くんは彼を殴ります。そこで氷室くんは火神くんや紫原くんのような「天賦の才能」を持った人間たちに自分が嫉妬して堪らないということを口にしました。

これは自分の弱さを隠すように攻撃的なことばかり口にしていた氷室くんが「強がる弱い自分を認められる強さを」得た瞬間だと思います。今のは先日紹介した「Can do」の歌詞です。


同時に紫原ですが、そんな氷室くんの言葉に胸打たれ(たのかなあ、どうなんでしょう)コートに戻りました。


紫原と氷室なのですが、お互い逆のベクトルで同じ悩みを抱えていたんですね。

「気持ちと才能のギャップ」です。氷室くんはバスケが何よりも大切でなによりも好きでしかし、「天賦の才能」には恵まれなかった。

紫原くんは持て余すほどの才能に恵まれたけれど、バスケに対する気持ちの成長がついていかずに心が置いてかれて「バスケは好きじゃないけど向いてるからやってる」と言うようになっていました。

その、お互いが人間地雷みたいな二人が、氷室が真っ向からぶつかり、お前折角才能があるんだから勝負を投げるなよ!(だったらオレに寄越せ!)と言わんばかりの熱意に動かされたのだなあと思います。

というより、才能があるんだから一生懸命やっていいっていうのは紫原にとって最大の肯定だったのだと思います。


「ゴールは3mの宙にある、結局でかいやつが勝つんだよ、それがこのクソスポーツの根本だろ。」それ、2mあるお前が言う??????

って話なのですが、圧倒的に有利な体つきでバスケをクソスポーツと呼ぶ紫原くんは誰よりも優しくてバスケが好きなんだと思います。帝光中に入って同じような仲間と出会いそれでも結局自分(たち)の強さで仲間も対戦相手も失ってしまった紫原くんは強さを自分では肯定できないでしょう。

黒子のバスケは「黒子の」バスケなので、帝光中では特に青峰くんに焦点が当てられて上記内容や心情が描かれましたが、各メンバー少なからずそういった気持ちはあったと思います。それこそ嫉妬もされたでしょうしね。


紫原の言葉で強がっていた自分を吹っ切った氷室辰也、氷室の言葉で強さを肯定することのできた紫原敦。お互い180度を向いていたところ90度ずつ歩み寄って重なるんですよ。思いが。絶対に理解しえなかった人種同士、理解し合って強くなる。それが人と関わるってことの根本なんだろうなあと思います。

それもお互い愛してやまないバスケで。


あ、紫原くんはバスケ好きじゃないって言ってたけれど皆まで言うなって感じですがバスケ愛してると思います。

だってあんなに恵まれてるならバレーでもプロレスでもボクシングでもなんでも、やればいいんだから。要は恵まれてた上でバスケ好きなんて、口に出来ないんですね。だから自分より下手くそなくせに平気でバスケ好きなんて言う黒子や木吉が憎かったんだと思います。


そんな愛してやまないバスケでターニングポイントを迎えた二人ですが、しかもお互い自分の言いたいこと言ったらたまたま相手に刺さったって話ですよ。そんな二人が同じ高校に通っていて「ダブルエース」と呼ばれているなんて信じられますか。なんか個人的に氷室くんの魂の底から「目的のためなら手段を選ばない」性格が運命を手繰り寄せたのかなと思います。


わたしが聴く度に氷室くんを思う曲です

最初に空を飛んだ鳥→火神くん

脆くも崩れそうな明日にかかる橋→紫原くん

脆くも崩れそうなんですよ、お互いに。紫原くんにとっての明日にかかる橋は氷室くんだと思います。お互い一歩踏み出せたあの日からきっともっとずっと強くなっていくと思います。

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